富士山 2012.07.29-30

キーワード
1・高山病は最悪、死に至る
2・富士山最後の挑戦、剣ヶ峰登頂ならず
  富士登山に必要なものはやっぱり「登りたい」という気持ち
3・こういう馬鹿がいるから、山で死ぬ人がでる


「富士山に一度は登ってみたい」

そんな嫁母の一言から始動した富士登山

昨年2度の富士山歩もその一環
2011-07-03 富士山(富士宮口~八合目)
2011-07-09 富士山(須走口~登頂)

そもそも僕は富士山は小6の夏キャンで一度富士吉田口から登頂していました。
しかし、登頂と行っても剣ヶ峰(3776m)には行ってなかったので、そこまで行きたかった

とは言え、俺のへたれ体力では2800mで高山病を発症します。ほぼ狂いなく、2800mで発症します。高度計並みに精確です。
三角点に一度は行きたいなぁって事で去年予行と本アタックを敢行しました。結果は10年前と同じで剣ヶ峰まではいけませんでしたが。この時は朝発で、登頂が12時だったので雷を嫌って早々におりたってのが言い訳でした。正直時間があってもお鉢めぐり1時間する身体ではありませんでしたが・・・てか読み直してみたら下り2時間20分だって・・・早すぎ!


とまぁ前置きが長くなりましたが、昨年は嫁母の足の調子が悪く実現しなかった富士登山が今回実現しました。(予行と本アタックも本来は嫁母を連れて行くためのトレーニング)嫁父も去年は行くって言ってたんだけど、腰痛もちなのを理由に棄権。その為座席に余裕が出来たので、うちの母親を同行させることにしました。ご存知の方もいるかと思いますが、この方4年連続で100kmハイクをやってる方です。








本編




前日、夕方カラオケ行って、夜えつこさんとケントとふっきーが遊びに来てくれて寝たのが29日2時。しっかりと朝寝坊して、起きたのは10時。8時間の睡眠をとることができました。

12:30自宅発~嫁実家~実家~国立府中IC~道の駅須走15:00
予定より1時間ほど早く到着したので、道の駅でソフトクリーム食べたりしてまったり。ちなみに気温33度。東京と変わらず暑い・・・


マイカー規制の為、乗り換え駐車場に移動して、荷物を準備して16:00のバスで須走口五合目へ

16:30 須走口五合目到着
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高地順応させる為に、1時間周辺散策。まぁそんなにやる事もないので、散歩したり、準備体操したり。今回はなぜかバスであがってきただけで、すでに頭痛くなった。出発するときには改善されていたけど、それにしてもなんだか心配材料にはなった。

17:30 入山 須走口五合目(標高2000m) 出発
俺-嫁母-嫁-母の隊列で出発。今回の第一の目的は嫁母の登頂。高山病にかからないように、筋疲労で歩けなくならないように、怪我をしないように、(たぶん)細心の注意を払いながらゆっくりペースで歩き始めました。今回の登り予定時間は10時間。休憩をあわせても十分余裕を持って頂上でご来光を望める時間配分でした。

19:15 六合目(標高2400m) 19:40
ここまではヘッドライトなしであがってきて、ここから本格的な夜行登山。とは言え月が明るく十分パーティーの顔が確認できるくらいの明るさでした。天気予報が雨だったのですが、思いがけず晴れ。幸先のよいスタートでした。

20:20 本六合目(標高2700m) 20:35
順調順調。天気よし、体調よし。

21:50 七合目(標高3090m) 22:30
本六合目を出てちょっとして、高山病の症状が出始めた。僕だけね。みんなはまだ元気。今回の装備は11kg。血行の悪さもあったのか、マッサージをしながらごまかしながら行くことに。嫁も足の疲労が蓄積されて左ふとももが厳しい状況に。

00:40 本七合目(標高3200m) 01:30
ここにまででひどい頭痛と吐き気。ここでガイドをリタイアする事に。嫁の足の調子はよくないもののまだ行く!って事なので母・嫁母と嫁・俺のペアに分かれてアタックすることに。

八合目
あんまり記憶がないし、写真もない。でもとりあえず吐き気は少し治まりつつあった。少なくとも本七合目よりはよく感じた。

02:10 本八合目(標高3400m)
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ここまで来て意外と元気になってた僕。こんなに笑顔です。
がしかし、この後悲劇が起きました。ここ本八合目で富士吉田口と須走口が合流になるんですが、合流地点まで上がって、休憩に入ってしばらくして、猛烈な頭痛と吐き気に襲われました。


第一のキーワード
高山病は最悪、死に至る
走ったわけでもなく、しゃべり過ぎたわけでもないのに急に苦しくなり、頭痛と吐き気に襲われやばいなぁと思ってさらに深呼吸を意識。がしかし、改善されるどころか悪化する一方。痛みはとどまるところを知らず、本気で死ぬかと思いました。頭を掻き毟りながら発狂しそうになり、下山も出来ない状況。

酸素缶を購入(1500円)
もともと酸素缶の是非は分かれるところで、持論としては、安全に下山する為に、症状を軽減させる為に吸うのはいいけど、登りで使うのは無謀。その場の酸素濃度に順応できなければ、その先にはあがれないと思ってました。また、たいした効果がないだろうから、プラシーボ効果程度だろうと思ってました。
しかし、その時の状況(あまり記憶が定かではありませんが)ではなんでもいいから改善する手立てをしたかったので、山小屋で酸素缶買ってきてもらい、吸入。衝撃を受けました。一瞬にして症状が改善されました。頭痛も吐き気もすーっと引いて正気に戻りました。がしかし、10秒ほどするとまた頭痛と吐き気に襲われ、2回ほど吸った所で、即下山を決意。嫁のみ単独で登るのは危険なので一緒に下山することに。嫁母と母親も居たのですが、こちらのペアは渋滞に突入し、登頂へ向けてアタックすることに

深呼吸の合間に、酸素を吸入して徐々に下山。ひとりなら駆け下りたかったけど、嫁のふとももも厳しい状況だったので、ゆっくり。結果的には転倒などの二次災害を防げたのでよかったのかも。

高山病自体はアルプスとか3000m級の山に登れば、ほぼ毎回なるし、去年の富士登山でもなったけど、ここまでひどい高山病は初。本気で死ぬかもって思いました。高山病は重症になると死に至る事もある病気。それを身をもって体験できたのはいい経験だったのかもしれません。1500円の高い酸素缶を買う羽目になったけど、1500円で命が助かったと思えば安いものでしょう。本来であれば八合目、本七合目でやめることが出来ればよかったのですが。



下山途中、休憩しながら症状は改善されてきて、余裕が出てきたところで空を見上げると満天の星空。月は南を過ぎ、富士山に隠れていた為、たくさんの星が見れました。

酸欠により睡魔にも襲われ、風が吹くなかでも眠くなり、本気で死ぬかもって思いました。


03:45 本七合目
身の安全を確保しながら、嫁のペースを気にしながら、無事本七合目まで下山。頭痛は残っているものの、吐き気は改善され、かなり楽になりました。
ここでの気温が11度。風が強く体感としては0度近く感じました。服装はTシャツ・長袖シャツ(綿)・ダウン・雨具・ニット帽。それでも凍える寒さでした。
山小屋へ素泊まりで入り(6000円)一安心。小屋の中は非常に暖かくて、安心しました。一瞬にして力が抜け、おちましたZzz奇跡的に4時半に目が覚め、ご来光を見ることが出来ました。


04:50 日の出
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山小屋を出て10分ほどで日の出。雲海が広がり、きれいに見ることが出来ました。気温7度。
今回は雨予報だったので、一眼レフを持ってかなかったのですが、やっぱ持っていけばよかったと後悔

日の出を見て、満足したらまた山小屋へ戻り睡眠。

08:00 起床
3時間の仮眠でかなり回復。頭痛も治まり、吐き気もなくなり、外も暖かくなり。
ここで親組みと連絡がとれ、登頂成功し、剣ヶ峰までは行けなかったものの、影冨士を見て、8時下山開始との事。

08:50 朝食
小屋をチェックアウトして、外のテラスでバーナーをつけて、遅めの朝食を。やっぱり山で食うラーメンは最高だ。



第二のキーワード
富士山最後の挑戦、剣ヶ峰登頂ならず
富士登山に必要なものはやっぱり「登りたい」という気持ち



09:20 合流
登頂して、下りてきた親と合流。嫁母は足を引きづってるものの意外と元気。やっぱり何よりも富士山に行きたい!って気持ちがあれば行けちゃうもんだな、と思いました。それが怪我や事故のリスクを高めてる側面はあるものの、今回は母親が同行してくれたおかげで助かった。剣ヶ峰は諦め、でも影冨士は見るって決断をしてくれたのも、何より本七合目からは嫁母を連れてあがってくれたのも。僕一人で連れてきてたら、みんなで下山せざるをえなかったから。
今回行く前に「今回剣ヶ峰に行けなかったら次はないかな」って思っていた俺は登頂ならず。そもそもどこの山も「無理せず楽しく」で山登ってると登頂諦めて帰ることに抵抗がない僕。まぁただのへたれなんだけど、苦しい思いして、リスク犯してまで登ろうとは思えないんだよね。
もし万が一この先「富士山の剣ヶ峰踏破したい!」って思ったらその時はちゃんと鍛えていこうかな。


親たちにもカップラーメンを振舞って、あとは下るのみ


10:00 本七合目 出発 下山開始
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・・・怪しい集団ですね
防塵対策をして、元気になった俺を先頭に下山開始

10:25 七合目 10:35

10:45 砂走り
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さすがにみんな疲れと筋疲労でへばってました。俺は全然身体に異常はなく砂走りをすたこらさっさとおりてきました。前回下山が2時間20分だったのはこの砂走りのおかげ。

12:00 砂払い五合目 12:15

13:00 須走口五合目 下山完了
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29日17:30入山
30日13:00下山完了

20時間近くの山歩となりました。
夜通し歩いて登頂した嫁母と母親はすげーと思いました。嫁母の夢もかなったしよかった。


13:30のバスで五合目を後にして14:00に乗り換え駐車場へ
荷物を車に放り込んで温泉(天恵)へ

さっぱりした後は道の駅すばしりまで戻り、遅めの昼食(15:30)
あとは若干の渋滞にはまったものの、19時帰宅


楽しくもつらくもある富士登山でした。


第三のキーワード
こういう馬鹿がいるから、山で死ぬ人がでる
今朝、会社で「高山病で本八合目でリタイアして、登頂なりませんでした」って報告したら「情けねぇなぁ。がんがん登りすぎたんじゃないの?無茶するから~」などと言われました。僕はどうとも思わなかったんだけど、こういう事を言われたくない人が無理して登頂しようとして、山で怪我したり最悪命を落とす人もいるんだろうなぁと思いました。


山は楽しく
今年僕のまわりでは富士山へ挑戦する人が多いんです。
くれぐれも無理しないようにしてくださいね。山は簡単に死にますからね。脅しではありません。やめる勇気、中止する勇気、帰る勇気、持ってください。山は逃げませんから。

山歩と書いて「さんぽ」
山楽と書いて「さんがく」
なんて僕は使うんですが、付き合い方を誤れば命にかかわります。
僕が持っている知識は提供するし、協力できるところは協力します。同行は3000m位までなら笑

最低限、トレッキングシューズ・雨具はまともなものを。その他にもいろいろありますが、しっかり情報収集して挑んでください。

今回下山途中に登山靴のソールがはがれて砂走り降りている人が居ましたが、とにかく山は危険がいっぱいです。万全の状態で挑みましょう。ちなみにその人は声をかけて、テーピングでソールを固定してあげました。無事下山できたかな







その後・・・

富士山の帰り道18時に後輩から「夜釣りいきましょうよ」って言われて、19時に帰宅後即行片づけして、20時には出れる準備を整えたのですが、結局キャンセルに。まだまだ動ける自分がすごいと思った。
そして、釣りはキャンセルになったものの、23時から別の後輩とドライブ行って、帰って寝たのが3時。今朝しんどかった~まぁ起きちゃえば意外と大丈夫なんだけどね笑
前日10時に起きて、夜通し富士登山して、3時間仮眠でその夜3時まで遊べる自分が凄いともバカともアホともとも思いました。筋肉痛もなく、元気そのものです!


人生楽しんだもん勝ち!


さて、また平日身体休めて週末がんばろう!!!
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by hiroshi-aaa | 2012-07-31 18:53 | おでかけ | Comments(6)

Commented by たいしょー at 2012-07-31 21:09 x
高山病のツラさを例えるなら、インフルエンザで富士登山。19のときに高地順応せず手ぶらで登って痛い目にあいました。

とにかく無事で何より!
Commented by hiroshi-aaa at 2012-08-01 08:46
今回はインフルエンザを越えました・・・俺も正直高山病を舐めてたんだなぁって思った。死ぬとは知ってたけど、どこか「そこまでならんだろう」と。
生きてりゃまた挑戦できるからね!ありがとう
Commented by おぎ at 2012-08-01 17:40 x
俺も今年登りてーなー!
四度目の登頂成し遂げるぜ!
でも高山病はマジできついし、下ってる時なんてホントに生き地獄。笑
Commented by hiroshi-aaa at 2012-08-02 00:00
ぜひ!気をつけて
Commented by ケンジ at 2012-08-03 09:44 x
去年はその節でお世話になりました。

「登りたい」って気持ちが大切だということに同感ですね。だから去年は登れたのかな。

正直先輩が心配です(^_^;)
Commented by hiroshi-aaa at 2012-08-06 08:25
こちらこそお世話になりました。ケンジがいなかったら八合五勺で引き返してたと思うので
いつも言ってるでしょう、なんでも「やる気と気合と根性」だと。ただ死なない程度にね

心配?大丈夫です。常に死なないように、ゆる~く生きてますから