ふたご座流星群

さーやってきました、164せんせーの楽しい自然科学のお勉強の時間です。以前地球温暖化についての勉強をしましたね。
今回は今話題のふたご座流星群について勉強してみましょう。

わからない人もわかるところまで、わかる人はここからさらに自分で調べてみようね!!!
せんせーはここに書いている7割くらいは調べた事だから。知らなくてもいいんです。これから知っていけば。わからなくてもいいんです。わかろうとすれば。

ではいってみましょう

まずは基礎的なところから

みなさん流れ星って何だか知ってますか?そう、夜空を流れる星のことですね。では流れるってなんで?星は動かないのもあるじゃない。はい、そうです。これは宇宙空間にあるチリの粒が地球の大気に突入して、摩擦を起こし、高温になると同時に光って見える現象の事なんですね。大半のものは燃え尽きます。燃え尽きないと・・・隕石が降って来た~って騒ぎになりますね~でも大体流星として見られるチリは直径が数十ミリ~数百ミリの小さなものなので大抵は燃え尽きるんです。

では流星群は?そう、いっぱい流れ星が見えることですね。なんでそんなにいっぱい見れるんだと思う?チリがいっぱい飛び込んでくるんだけど、そのチリはどこから来たんだろう。それはね、彗星が放出したチリなんだよ~そのチリの中を地球が通過(地球の軌道と彗星の軌道が交差)する時に観測できるんだって。すごいね~ちなみにこの軌道が重なる時期ってのは毎年一緒だから、同じ時期に流星群が見れるんだって!!!なるほどね~
ちなみにチリが大気に突入する場合はほぼ平行に突入するんです(接線方向ね)。だから地上から見るとほぼ一点から放出してるように見えるんですね。その点が放射点と呼ばれていて、放射点の近くにある星座の名前をとって○○流星群っていうんです。

これで流れ星のことが少しわかったかな?流れ星ってのは凄く近いところで燃えているんだね☆


続いて○等星とかい言う明るさについての話をしましょう。まず、むかーしむかし、望遠鏡とかもない時代の頭のいい人が肉眼で見える星を6等分したんだって。それが1等星~6等星になったの。つまり、肉眼では7等星以下は見えないんだってさ。みんなもよく知ってる北斗七星は柄の付け根の星(3.3等星)以外は2等星。冬の代表的な星座オリオン座の左上の星は0.58等星、右下の星は0.11等星なんで1等星より明るいんです。だから東京の多摩市部でも見えるんだよ~☆ちなみに1等星上がると明るさは約2.5倍(100の5乗根)だけ明るくなるので、1等星と6等星は100倍明るさが違うんだって!!!ちょっと難しい理科の話になっちゃったかな。わからなくてもいいよ~ただ、明るい星と暗い星があるってのだけ知っておいてね。

次に星の数のことを勉強しようか
女は星の数ほど居るってよく大数のことを言う時に使うよね?とにかく数え切れないって数の比喩表現だけど、実際どの程度あるのか気にならない?実際に存在している星の数はわからないんだけどね、肉眼で見える星(6等星まで)の数はわかるんだよ~いくつくらいだと思う?およそ5,600個!!!でも水平線とかのもやで見えないものもあるし、人工光の影響もあって現代の条件のいいところ(人工光が少ないところ)で見てざっと3000個ぐらいなんだって。多いと思うかな?少ないと思うかな?せんせーは少ないと思いましたよ。
ここからは難しい話になるので解説はしませんが、現代の凄い天文学者が調べたら宇宙(地球から3億光年の距離まで)には7×10の22乗個の星があるらしいです!!!いっぱいだね~宇宙は広いですが、120億光年を越える距離にある銀河も発見されているんだって。ちなみに「光年」ってのは光が1年で進む距離と定義されてるもんですね。光の速さは1秒間に地球7週半、地球一週が約4万㌔だから約30万㌔/秒。んで、1時間が3600秒、24時間が86400秒、1年が365日だから・・・1光年ってのは、30万㌔×86400秒×365日=すっごい遠い。って事ですね。(約9.46×10の12乗km)それが3億とか120億とかいってんだからめっちゃ遠いね~ここらへんの話しは興味がある人は自分で調べてみてね。

宇宙は有限か無限か。ロマンだね☆


星の色が違うってのは知ってるかな?赤っぽい星から青白い星まであるんだよ~星の大半は水素とヘリウムでできているんですって。あ、コレは恒星(自分が燃えている星)の場合ね。木星とか土星は地球と一緒で惑星なんで燃えてません。恒星の色の違いは温度の違いです。炎と一緒と考えてもらって良いよ。赤いのは温度が低くて、青っぽいのが温度が高いんだ。ガスコンロの炎は青いよね?青い火は温度が高いんだ。で、ロウソクとか焚火の火は赤い(オレンジ)よね。赤い火は温度が低いんだ。理科の実験でバーナーの赤い火を空気を入れて青い火にしたよね。惑星は太陽光の反射で光って見えるんだ。お月さんと一緒だね。反射するのが大気だったり、地表の物質だったり。それによって反射する波長が違うから色が違って見えるんだって。色温度ってのがあって、ケルビン(K)表示にしてるので参考にするといいと思います。大きいほど温度が高い=青白い、小さいほど温度が低い=赤っぽい。ここだけ知っておこう。



ここまでどうかな?少しずつ星のことに興味出てきたかな?
もーせんせー楽しくて仕方ないですよ~みんなもコレだけ知っていれば星座について興味出てきたんじゃないかな?じゃ~星座の話をしようか!!!



まず始めに今回撮影した写真をどうぞ!!!(クリックで拡大)
ふたご座流星群_d0132743_15355678.jpg
自分で星の写真を撮るのは難しいね。帰ってきてから少し補正かけたので見やすくなったかな☆

さらにプラネタリウムみたいに線を引いてみました。(クリックで拡大)
ふたご座流星群_d0132743_15373992.jpg
まずはオリオン座ね。知らない人いる?いないよね。これくらいは知っておこうね☆
左上(右肩に当たる部分)の星がベテルギウス(0.58等星)って星。色がわかりづらいけど(実際に外に出て見てみてね)赤っぽい光です。赤っぽいって事は…温度が低いって事だね。色温度は3,500K。距離が640光年。右下(左足)の星はリゲル(0.112等星)。こっちは青白い星なんだ。色温度が11,500K以上もあるの!!!ベテルギウスと比べたら3倍以上あるからね。距離は800光年。
さらにオリオン座の中に眼をやると、星の固まりが見えるんだよ~これは「オリオン大星雲」って言って、星の集まりの事です。明るさは2.9等なので、東京では見えていないかもしれません。(都市部では3等星が見えるかどうかって感じだそうです)。探してみてね。さらに距離は1600光年。遠いね~

オリオン座を見た後は、冬の大三角形を探してみようか。
オリオン座のベテルギウス(0.58等星/3,500K/640光年)とおおいぬ座のシリウス(-1.47等星/9,900K/8.6光年)、こいぬ座のプロキオン(0.34等星/6,650K/11.4光年)を繋ぐとほぼ正三角形になるんだよ!!!これが冬の大三角形って言われているんだ。オリオン座を見つけて左(東)方向に三角形を探せばわりと簡単に見つけられるよ☆どれも明るい星だから☆写真じゃわかりずらいけどベテルギウスとシリウス・リゲルは色温度差がかなりあるので色の違いが良く分かるんじゃないかな☆さらにさらに、写真でもシリウスの明るさは際立ってるよね。-1.47等星すばらしい☆
せんせーは見に行く前の予習が足りなかったので、見つけてませんがプロキオン・シリウス・リゲルとあと3つ(アルデバラン・カペラ・ボルックス)を加えて冬のダイアモンドってのもあるんだって。次の機会に探してみようと思います。みんなも是非探してね☆

さ~今回のメイン、ふたご座について勉強しようか~

せんせーもう疲れたよ~でも頑張ろう。
行く前に調べてなかったからどこにあるかわかんなかったけど、目印となる星はカストル(1.58等星/10,300K/50光年)とポルックス(1.15等星/4,865K/33.7光年)って星だって。ここまでしっかり読んでる人はどんな色でどれぐらいの明るさかわかるよね。探してみましょう。今回のふたご座流星群の放射点はカストルのすぐそばなんだよ~


ふ~ここで一息
5分休憩です。










では気合を入れなおしていきましょう。
ようやくふたご座流星群を見に行った時の話しをしますね。見に行こうって人はこのサイトを見てから行くといいかもしれませんよ。
国立天文台・「ふたご座流星群を眺めよう」
今回のふたご座流星群、観測が期待できる期間は12/11頃~12/16頃まで。もっともよく見れる「極大」は14日の昼頃だったんだって。それを挟んだ13日23:00~14日5:00台(1~3時が一番見える)、14日22:00~15日3:00(0~1時が一番見える)に一番よく見えるって言われてたんだね。


今回観測したのは武蔵五日市駅から奥多摩周遊方面へ入ったところ。15日0:50~1:50の1時間。集計はとってないけど、3~40個は見れましたよ!!!予習不足でふたご座の場所を特定できなかったけど、冬の大三角形より少し横(上)方向を中心に全天空で流星が観測できました☆一番明るい流れ星はほぼ真北に落ちていきました。時間にして恐らく0.8秒位。鳥肌立ちましたよ~~~☆☆☆寒くて!!!!いや、うそです。
さすがに流星の撮影はできませんでしたが、上の写真はPowerShot S3 ISで撮影したものです。
【写真データ】
感度(ISO):ISO800
絞り(F値):F3.5
露出時間:15秒

もっとカメラにも詳しくなりたいですね。ちなみに星を撮る場合、F値は最小、ISOは400位(あまり大きいとノイズが入る)、露出時間は星を点として捉える場合、15秒がいいそうですよ。powershotの露出時間最長が15秒だったので今回は15秒でした。結果オーライかな?

今回の装備:(上)タンクトップ・ヒートテックロンT・ロンT・セーター・セーター・フリース・ダウン・ネックウォーマー・ニット帽(下)ヒートテック・スウェット・ウェア・靴下2枚(敷物)薄銀マット・銀マット・毛布・ひざ掛けブランケット。もう最強です。ただ、カメラを操作するときは素手なので寒かった~今回もバーナーを持っていってお茶飲んでほっこり♪前回寒すぎて気化しなかったから、寒冷・高山用のボンベも買って行きました!!!これからはもっと星見に行きたいな~ボードを前日夜発にして、ゲレンデ近くで星見でもしようかな☆み
みんなもぜひ温かい格好をして山奥へ出かけてみてね☆


どうだったかな?星に興味湧いた?
せんせーもこれを書くまであんまり詳しくなかったんだけど、星を見にいって、「知りたい」と思って調べてみました。なににでも興味を持つってのは大事だよ!!!


ではではさようなら



【参考URL】
国立天文台
理科年表オフィシャルサイト
日本流星研究会
あまのがわ
宮崎科学技術館
星空観望会
Cielo Stellato
StellarScenes
PRECIOUS ORION・プレ天体
ほか
# by hiroshi-aaa | 2009-12-15 19:38 | しぜんかがく